01-16 『他人に評価されることよりも、他人を理解することを重視する』
現代語訳
お師匠様が言われました。「人々が自分を理解してくれないことは問題にせず、自分が人々を理解していないことこそを問題にしなさい。」
現代への応用(☑表示)
この章は、物事の焦点をどこに置くべきかを示しています。「人々が自分を理解してくれないことは問題にせず」とあるように、他人からの評価や認知は、自分の努力だけでは完全にコントロールできるものでないと考えられます。現代でも、仕事や人間関係において「正当に評価されていない」と感じる場面は多いですが、そればかりを気にしていても状況は改善しにくいものです。一方で、「自分が人々を理解していないことこそを問題にしなさい」とあるように、自分の側の理解は努力によって深めることができますので、他人の立場や考え方、状況を正しく把握することで、適切な行動や判断が可能になると考えられます。例えば職場においても、上司や同僚に理解されないことを嘆くよりも、まず相手の意図や状況を理解しようとすることで、関係が改善される場合が多いものではないでしょうか。また、顧客や社会のニーズを理解することは、成果にも直結します。この章は、他人の評価という「外側の問題」ではなく、自分の理解という「内側で改善できる問題」に焦点を当てるべきであることを教えています。自分がコントロールできる部分に力を注ぐことで、結果として周囲の評価も変わっていくと考えられます。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 不患人之不己知、 | 人の己の知あらざるを患えず、 |
| 患不知人也。 | 人を知らざるを患うるなり。 |
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