01-14 『学びを好む人の具体的な姿勢』
現代語訳
お師匠様が言われました。「君子は、満ち足りた食事を求めませんし、安楽な住居を求めません。行動は素早く、言葉は慎重にします。道をわきまえた人に近づいて、自分を正していくならば、それこそが、学ぶことを好む者と言えます。」
現代への応用(☑表示)
この章は、「学ぶ姿勢とは何か」を具体的に示しています。まず、「満ち足りた食事を求めませんし、安楽な住居を求めません」とあるように、学びを重視する人は、快適さや贅沢を第一に考えないものと示されます。これは苦行を勧めているのではなく、何に優先順位を置くかという問題です。現代においても、環境の良し悪しにこだわりすぎると、本来集中すべき学びや仕事が後回しになってしまうものと考えられます。次に、「行動は素早く、言葉は慎重にします」とあるように、実際の行動には機敏さが求められる一方で、言葉には責任が伴います。現代では発信の機会が増えているが、軽率な発言は簡単に信頼を損ないます。一方で、行動が遅ければ成果は生まれません。このバランスが重要だと考えられます。さらに、「道をわきまえた人に近づいて、自分を正していくならば、それこそが、学ぶことを好む者と言えます」とあるように、学びとは単に知識を増やすことではなく、自分を修正していく過程です。そしてそのためには、適切な指導者や環境を選ぶことが不可欠であると考えられます。現代では独学も可能になっていますが、だからこそ誰から学ぶか、どの情報に触れるかがより重要になっていると言えるのではないでしょうか。自分より優れた人や正しい考え方に触れ続けることで、自分自身も自然と修正されていきます。この章は、学びとは環境・行動・言葉・人間関係のすべてを通じて形づくられるものであることを教えています。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 君子食無求飽、 | 君子は食に飽くことを求むる無く、 |
| 居無求安。 | 居に安きを求むる無し。 |
| … | |
| 敏於事而愼於言。 | 事に敏にして而して言に慎む。 |
| … | |
| 就有道而正焉、 | 有道に就いて而して焉に正しく、 |
| 可謂好學也已。 | 学を好むと謂う可き已。 |
広告