儒学のすすめ
論語 現代語訳大全

01-04 『仕事・人間関係・学びを日々反省する』

現代語訳

曾子そうしが言われました。「私は一日に三つ、自分の身を反省します。人から頼まれたことに対して、誠実に尽くしているでしょうか?友人と交際して、信頼を裏切っていないでしょうか?教えられたことを、実践、復習してきちんと身につけているでしょうか?」
登場人物
  • 曾子そうし孔子こうしの弟子。名はしん、字は子與しよ

現代への応用(☑表示)

この章は、「日々のふり返りを通して、自分の行いを整えていくことの大切さ」を示しています。

まず、「私は一日に三つ、自分の身を反省します」とあるように、毎日の中で少し立ち止まり、自分の行いを見つめ直すことの重要性が説かれています。忙しい日々の中でも、ほんの短い時間でよいので、自分の一日をふり返る習慣を持つことが、自分自身を整えることにつながると考えられます。

次に、「人から頼まれたことに対して、誠実に尽くしているでしょうか?」という言葉は、仕事や役割に対する姿勢を見直す視点を与えてくれます。任されたことにどれだけ心を込めて向き合えたかをふり返ることで、信頼関係を築く土台が育まれることを示しています。

また、「友人と交際して、信頼を裏切っていないでしょうか?」とあるように、人との関わりにおいて誠実であるかどうかを問いかけています。日常の何気ないやり取りの中にも、相手を大切にする姿勢が表れると考えられます。

さらに、「教えられたことを、実践、復習してきちんと身につけているでしょうか?」という言葉は、学びを受け取るだけで終わらせず、自分の中にしっかりと根づかせることの大切さを示しています。学びを行動に移し、繰り返すことで、本当の意味で身についていくと考えられます。

これら三つの問いかけは、仕事・人間関係・学びという日常の大切な柱を整える視点を示しています。日々の小さなふり返りの積み重ねが、自分自身の成長や、より良い人間関係につながっていくことが、この章から読み取れます。

原文・書き下し文(☑表示)

曾子曰。曾子そうしいわく。
吾日三省吾身。われさんかえりみる。
爲人謀、ひとためはかり、
而不忠乎。しかしてちゅうならざるか。
與朋友交、朋友ほうゆうくみしてまじわり、
而不信乎。しかしてしんならざるか。
傳不習乎。ならわざるをつたうるか。
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