04-16 『君子は義、小人は利で判断する』
現代語訳
お師匠様が言われました。「君子は正しさによって物事を判断しますが、小人は利益によって物事を判断します。」
現代への応用(☑表示)
現代では、効率や利益が重視される場面が多く、判断の基準が自然と「得か損か」に偏りがちです。そのため、短期的に有利かどうかを優先する選択が増え、本来大切にすべき正しさや公正さが後回しにされてしまうことがあるのではないでしょうか。しかし孔子は、人の本質的な違いは能力ではなく、何を基準に判断しているかにあると説いています。義を基準とする人は、たとえ不利であっても正しいと考える道を選びます。一方で、利を基準とする人は、結果として利益になるかどうかによって行動を決めます。この違いは一つひとつの小さな判断の積み重ねとして現れ、やがてその人の信頼や評価を大きく左右するものと考えられます。利益を優先する判断は短期的には成果を生むこともありますが、長期的には信頼を損なう可能性を含んでいるものと考えられます。この章は、どのような選択をするか以上に、その判断の基準がどこにあるのかを問いかけています。現代においても、目先の利益に流されるのではなく、正しさを基準として行動することが、結果として持続的な信頼と価値を生み出すと言えるでしょう。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 君子喩於義、 | 君子は義に喩れば、 |
| 小人喩於利。 | 小人は利に喩る。 |
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