02-14 『君子と小人の人間関係の違い』
現代語訳
お師匠様が言われました。「君子は、多くの人と分け隔てなく調和しますが、特定の人に偏ることはありません。小人(※)は、特定の人たちと結びつきますが、多くの人と調和しようとはしません。」
補注
- 小人 … 徳の高い君子に対して、不徳な人や普通の一般的な人を示す。
現代への応用(☑表示)
この章は、「人との関わり方の質の違い」を示しています。現代では、気の合う人同士で集まることや、同じ意見を持つ人と強く結びつくことが一般的です。しかしその一方で、内輪の関係に偏りすぎると、視野が狭くなり、他者を排除する傾向が生まれることもあるものではないでしょうか。孔子がいう君子は、特定の人に偏ることなく、多くの人と調和しようとします。これは単に誰とでも仲良くするという意味ではなく、公平さやバランスを保ちながら関わる姿勢だと考えられます。一方で小人は、特定の人とだけ結びつき、その関係の中で安心しようとするため、広い調和を欠いてしまうものと考えられます。たとえば職場やコミュニティにおいても、特定のグループに固執するのではなく、立場や意見の異なる人とも適切に関わることが、健全な関係を築く上で重要ではないでしょうか。また、自分と異なる考えを受け入れる柔軟さも求められます。この章は、「偏った結びつきではなく、広い調和を目指すこと」の大切さを教えています。特定の関係に閉じこもるのではなく、公平で開かれた姿勢を持つことが、現代においてもより良い人間関係につながると説いています。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 君子周而不比。 | 君子は周して比せず。 |
| 小人比而不周。 | 小人は比して周せず。 |
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