02-13 『君子はまず行動で示す』
現代語訳
子貢が君子のことを問われました。お師匠様が言われました。「まず先に、その言おうとしていることを実行し、そうした後に、ものを言うことです。」
登場人物
- 子貢 … 孔子の弟子。孔門十哲の一人。名は賜。
- お師匠様 … 孔子本人。名は丘、字は仲尼。
現代への応用(☑表示)
この章は、「言葉と行動のあるべき順序」を示しています。現代では、自分の考えを発信することが容易になり、立派なことを語る機会も増えています。しかしその一方で、言葉が先行し、行動が伴わないという状況も少なくありません。孔子がここで説いているのは、「まず実行し、その後に語る」という姿勢です。実際に行動し、経験を通して得た言葉には重みと説得力があります。反対に、実行を伴わない言葉は、一時的に評価されることがあっても、やがて信頼を失ってしまうものではないでしょうか。たとえば仕事や人間関係においても、口先だけで約束をする人よりも、黙ってでも行動で示す人の方が信頼されるものではないでしょうか。また、自分自身の成長においても、「やるべきことを語る」より、「まずやってみる」ことが重要だと考えられます。この章は、「言葉の価値は行動によって裏づけられる」という原則を教えています。語る前に実行する。この順序を守ることが、現代においても信頼と実力を築く基盤となるものと考えられます。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子貢問君子。 | 子貢、君子を問う。 |
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 先行其言、 | 其の言を先に行い、 |
| 而後從之。 | 而る後に之に従う。 |
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