04-14 『評価より実力を気にせよ』
現代語訳
お師匠様が言われました。「地位がないことを気にするのではなく、その地位に立つにふさわしいあり方をしているかを気にすることです。知られていないことを気にするのではなく、正しく認められるだけの人間になろうと努めることです。」
現代への応用(☑表示)
現代では、地位や知名度、他人からの評価が強く意識されやすく、「どう見られているか」に気を取られてしまう場面が多くあります。その結果、本来重視すべき自分自身の実力や在り方よりも、評価されること自体が目的になってしまうことがあると考えられます。しかし孔子は、まず問うべきは「評価されているかどうか」ではなく、「評価されるに値する状態にあるかどうか」だと説いています。外から与えられる地位や評判は、自分で直接コントロールできるものではありませんが、自分の能力や人間としての在り方は、日々の積み重ねによって確実に築いていくことができるといえます。また、他人に知られていないことを嘆くのではなく、知られるに足るだけの内容を備えることに意識を向けることで、評価を追い求める焦りからも解放されるばかりか、その結果として、自然と周囲から認められる状態が生まれていくものではないでしょうか。この章は、外側の結果を先に求めるのではなく、その土台となる内面と実力を整えることの重要性を示しています。現代においても、評価に振り回されるのではなく、自分が本当に積み上げるべきものに集中することが、確かな成長と信頼につながると言えるでしょう。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 不患無位、 | 位無きを患えず、 |
| 患所以立。 | 立つ所以を患う。 |
| … | |
| 不患莫己知、 | 己が知る莫きを患えず、 |
| 求爲可知也。 | 知らる可きを為すを求むなり。 |
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